お通夜やご葬儀に参列する際、香典を持参しますが、この香典袋は袱紗（ふくさ）に包んで持参するのが正式なマナーです。「葬式 ふくさ」というキーワードで調べられる方は、この袱紗の正しい使い方を知りたいと思っていることでしょう。袱紗は単に香典袋を保護するだけでなく、故人や遺族に対する弔意や敬意を示す、非常に大切な心遣いの表れとされています。葬儀などの弔事で使う袱紗の色には、決まりがあります。基本的には、紺色、緑色、灰色、藍色といった落ち着いた寒色系の色が適しています。慶弔どちらにも使える便利な色としては紫色があり、一つ用意しておくと様々な場面で使えます。逆に、赤やオレンジのような明るい暖色系、華やかな柄物や光沢のある素材は、お祝い事用なので弔事には不適切です。袱紗の使い方も、弔事では独特の包み方があります。弔事では「左開き」になるように包むのがマナーです。袱紗を広げ、不祝儀袋を中央よりやや右に置き、右、下、上の順に折り、最後に左側をかぶせて裏で留めます。受付で香典を渡す際は、袱紗から不祝儀袋を取り出し、袱紗の上に載せるか、畳んだ袱紗を台にして、相手の方に表書きが見えるように両手で渡します。袱紗は、葬儀という厳粛な場で礼儀正しさを示すための大切なアイテムです。適切な色を選び、正しい包み方と渡し方を知っておくことは、故人を偲び、遺族に寄り添う気持ちを伝える上で役立ちます。「葬式 ふくさ」のマナーを心得て、落ち着いて弔問に臨みましょう。