最近増えている家族葬において会社には「参列辞退」「香典辞退」「供花辞退」を通知し本当に何も受け取らなかった場合でも忌引き明けにお礼をする必要があるのかというのは新しい時代の悩みと言えますが結論から言えば「配慮に対するお礼」は必要です。何も受け取っていないのだからお礼のしようがないと思うかもしれませんが会社側は「何かすべきではないか」「本当に何もしなくていいのか」と気を揉みながらも遺族の意向を尊重してあえて何もしないという選択をしてくれたわけですからその「何もしないでいてくれたこと(そっとしておいてくれたこと)」に対する感謝を伝えるのが大人のマナーです。具体的には「この度は私の意向を汲んでいただき温かく見守ってくださいましてありがとうございました」や「おかげさまで家族だけで静かに見送ることができました」といった言葉で相手の配慮を肯定し感謝を伝えます。また何も受け取っていない場合でも休暇中の業務フォローは受けていますので菓子折りを持っていくことは決して過剰な行為ではなくむしろ「気を使わせない程度のお土産」としてコミュニケーションを円滑にするために有効です。ただし「香典返し」という名目にしてしまうと「香典を出していないのにもらってしまった」と相手を恐縮させてしまうためあくまで「休暇中のお礼」や「旅行のお土産」のような感覚で「皆さんで召し上がってください」と渡すのがスマートです。家族葬であっても会社という組織に属している以上完全にプライベートだけで完結することは難しいため「何もしなかったこと」をお互いに気まずく思わないような空気作りを自ら行うことが職場復帰後の人間関係を良好に保つためのポイントとなるのです。